金魚の特産地として知られる江戸川区の「新川さくら館(船堀7丁目)」では、和傘や竹の装飾による和のテイストを醸し出した空間で、ライトアップされた円柱の水槽を優雅に泳ぐ金魚を楽しめる企画展「金魚あく和りうむ」を、8月13日(日曜日)まで開催しています。入場料は300円(小学生以下100円)。
江戸川区内での金魚の養殖は、明治時代末期から始まったと言われています。1940年頃に生産最盛期を迎え、愛知県弥富市、奈良県大和郡山市と並ぶ、金魚の日本三大産地の一つとして数えられるようになりました。現在は船堀に2軒の養殖業者を残すのみとなりましたが、今でも全国大会で多数受賞するなど、良質な金魚の産地として高い評価を得ています。
新川の歴史を後世に伝えるとともに、訪れる人々との交流を図る地域拠点として、2013年7月1日にオープンした「新川さくら館」。江戸時代の蔵と大店(おおだな)をイメージして造られ、館内では、伝統工芸品の販売やお休み処が設けられている。