江戸川金魚祭りとして親しまれている「江戸川区特産金魚まつり」が2023年7月22日〜23日の2日間に渡って行線公園で開催されました。4年振りの開催とあって、会場は朝から大賑わい、人気の金魚すくいは1時間待ちいう長蛇の列となりました。
江戸川区は良質な金魚の産地として高い評価を得ており、この金魚祭りは区特産の金魚を広く紹介し、淡水魚養殖業の振興を図るという目的で、1972年から開催しており今年で52回目となります。
江戸川区内における金魚の歴史は古く、明治末期から養殖が始まったと言われています。1940年頃には生産最盛期を迎え、区内23軒の養殖業者で約5,000万匹を生産。江戸川区は、愛知県弥富市、奈良県大和郡山市と並ぶ金魚の日本三大産地の一つとして知られました。
昭和30年代に急速な都市化が進むと、養殖業者は区内から関東近県へ移転。現在は2軒の養殖業者を残すのみとなりました。それでも江戸川区は良質な金魚の産地として名高く、日本一の金魚を決定する「日本観賞魚フェア」では、江戸川区産の「琉金」が品評会の最高峰である「農林水産大臣賞」を多数受賞。「江戸川琉金」としてブランド化され高い人気を誇っています。
会場内には、区内で生産された品質の良い江戸川琉金やキャリコなど約20種・6千匹の金魚やメダカが泳ぐ水槽がずらりと並ぶ展示・即売をはじめ、ランチュウやオランダシシガシラなどの高級品種8種類を扱った「高級金魚すくい」、金魚関連グッズや区特産品等の販売などさまざまなコーナーが用意されました。
区民にとって久々となる金魚祭りを皆さん楽しまれていたようです。