昨年末に班長を対象として、会員の実態(年齢・家族構成)と会員が自治会に期待する活動を探るためのアンケートを実施しました。その結果、会員の超高齢化と本会員内には小学生・幼稚園児が極めて少ないという事実が判明しました。
また期待する活動としては防災が圧倒的に第1位を占めています。
会員の実態とその声(要望)こそ自治会の原点であり、行事等活動に反映する必要があります。来年度の事業計画において実現に向けたスタートを切るようイメージしてみました。
アンケート回答の概要
<会員の実態>
1.全世帯の44%に後期高齢者=75歳以上が存在( 東部43%/中部42%/西部47%/全般44% )
2.小学生、幼稚園児が居る世帯は7.4 %のみ( 東部10%/中部8.5%/西部 4.6%/全般7.4% )
会員の超高齢化と当会内の小学生・幼稚園児の極少化(60歳以上を予想すれば60~70%相当)
<期待する活動>
1.最も期待する自治会活動:防災(27/71件)
東部 6/27件・中部6/16件・ 西部 14/28件。回答した班(36班)の7割以上が防災を選択。本アンケートは昨年末に実施されたもので、 能登半島地震後であれば更に防災に集中したと思われます。
2.その他の自治会活動
高齢者支援 11件/情報提供11件/防犯7件/あとは少数
次年度事業計画への反映(イメージ)
基本的には各行事・事業を踏襲するが、実に当たっては、次の2点の具体化に努める。
1.高齢者への配慮
(1)各行事については高齢者配慮しつつ実施
(2)高齢者対象事業の立ち上げ(昭和カラオケ大会など)
2.防災活動の更なる具体的実行
(1)防災を考慮した会員名簿の作成
(2)防災訓練の更なる充実(避難所訓練 スマホ教育)
(3)防災アプリ(江戸川区)に参加(会員のアプリ加入について促進)
アンケート集計担当者の感想(彦坂)
■アンケートをとった経緯
わが自治会は昨年10月に意見交換会を開催しました。その席であるご婦人が「もう少し会員の実態(年齢層、子供数)とその要望に応じた活動をして欲しい」と発言されました。それがこのアンケートの出発点です。
■改めて驚いた会員の年齢層と子供数
一番のショックは75歳以上が全所帯の44%を占めるという事実です。日本全体で50歳以上がほぼ50%であり、東京が65歳以上が50%であることから限界集落と言われます。従ってわが十八軒自治会は超限界集落となります。それは悪い意味でなく、東京駅まで約20分という都心でありながら、緑豊かな公園が広がるという魅力が生んだ特性なのです。
更に子ども会の対象となる子供(小学生・幼稚園児)が全所帯の7.44%しかいないことです。これはこの地区には戸建住宅が多い証拠です。会員のご子息は他の地域で立派暮らしているのでしょう。子ども会の規模が拡大しないのも当然と言えます。
■会員の要望の素朴さ、着実さに感服
アンケートで8項目の自治会活動を提示して、期待する活動を選んでもらいました。会員が圧倒的に選んだのは防災活動でした。盛大な祭りでもなく、何かを配布して欲しいという要望でもなく、誠に地味な災害時しか成果もわからない防災でし。ちなみにアンケートは昨年の年末に実施したものっで、もし能登半島地震後に実施していたならば更に圧倒的な期待する活動となったのでしょう。会員がほんとうに望んでいるのは安心と小さな幸せであると改めて感じました。
■今後の活動への反映
自治会活動の原点は会員の声です。これ以外にはありません。アンケートの結果を心に深くとどめてこの特性に応ずる活動をしなければと誓った次第です。